転職と雇用、世の中を上手くわたり歩くには

バブル以降の雇用市場で何がおきたのか

1991年のバブル崩壊後、失われた10年、または失われた20年と言われてきました。
この時代に雇用市場で起こったことは、「正」から「契」「派」「請」へと雇用構造の変化があり、その実態は「長期雇用の月給労働者」から「短期雇用の時給労働者」に雇用が大転換をしてきたことです。
この大転換には、二つの画期がありました。
一つは就職氷河期の到来で、画期はこの言葉が流行語大賞に輝いた94年です。
就職氷河期という言葉は、92年に女子学生の就職戦線が「どしゃぶり」と言われた頃から使われだしていましたが、実際に世間で認知されるようになったのは94年に、就職できないで契約社員になったり、派遣社員になったり、派遣雇用市場に大量に流れ込んだ時からです。
この時に「フリーター第一世代」が層として形成されました。
その後、95・96年に新規学卒労働市場はやや改善の兆しを見せますが、97年から98年の金融危機を契機に、99年以降の新規採用は大幅に削減され、これをそれ以前のものと区別する意味で「超氷河期」と呼ばれました。
第二の画期は2003年の春、この年の4月の完全失業率が原数値で5.8%を記録し、雇用情勢が最悪となりました。
翌年04年には派遣法が改正されて労働者派遣が原則自由となり、製造派遣も認められることなったのです。
このときに問題となったのは「OVER30フリーター」でした。
第一の画期に登場したフリーター第一世代は、その後の「雇用柔軟化」の先駆けとなったのですが、それは20代の若者を中心としたものでした。
20代前半は仕事もありますが、20代後半になると仕事の幅が限定され、30歳を過ぎるとぱったり仕事がなくなるのです。
これを救ったのが、製造派遣や請負でした。
これらの雇用の変化は、バブル崩壊後の長期不況や東南アジア・中国の台頭による国際競争環境の大きな変化などの背景があったことは言うまでもありませんが、直接的な契機としては、労働力の需給両サイドにおけるニーズの変化もあったのです。